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今、FPに相談するということ

更新日:2023年12月22日

頭の片隅に常にお金のことがある。

お金に関する情報が溢れすぎていてどれが必要な情報かわからない。

なにかした方がいい気がするけどなにからしていいかわからない。


今私たちを取り巻く環境は、「お金」というキーワードを中心にいつも目まぐるしく動いています。

そんななか、FP、つまりファイナンシャルプランナーは需要を増しさまざまなフィールドで活躍しています。

特に目立って活躍しているのはやはり〝保険外交員〟でしょう。

学歴や経験がなくても高収入が目指せる世界です。かくいう私も保険外交員として務めた経験があり、初年度から年間3000万円以上のコミッションを得ていました。


多くのお客様のご相談をお受けしていると、やはり不安がられるポイントは「ファイナンシャルプランニングと言いながら保険を売りたいだけでは?」といった懸念です。

もしもFPに「この商品が売りたい」などといった裏の思惑があったとしたら、FPに相談する意味とはなんでしょうか。FPは本当に味方になりうるのでしょうか?


目次

  1. ・現在中立FP、元保険外交員の意見

  2. ・「お金のプロ」がもつマネーリテラシー

  3. ・中立のファイナンシャルプランナーとしての役割

  4. ・まとめ



・現在中立FP、元保険外交員の意見

私は、現在は中立のファイナンシャルプランナーとして事務所を構えています。

しかし以前は保険外交員として初年度から3000万円以上のコミッションを得ていました。

金融知識はあっても、未経験の人間がたちまち高給取りになるのだから保険外交員とは夢のある仕事ですね。


そんな私は当時お客様と相対するとき、何を考えていたか。適正なファイナンシャルプランニングができていたのか。

答えは残念ながらNOでしょう。どうしても「保険の話をするチャンス」を窺ってしまいますし、お客様にもそのようにお話していました。


所属していた代理店を退職して、自分の事務所を立ち上げた理由としてやはりこの「中立」が難しいことにあります。


・「お金のプロ」がもつマネーリテラシー


「お金のプロ」ときくと、どんな職業を思い浮かべますか?

ファイナンシャルプランナー、税理士、証券マンや銀行員などでしょうか。

私はよくお客様に「FPに相談されたことはありますか?」とご質問します。昨今ではFPにご相談された経験を持つ方も増えてきましたが、よくある話が


「〇〇生命の人に相談しました」


との回答です。こちらは悪いものではありませんが、保険会社のFPはあくまで保険の専門家であるケースが多いように感じます。

証券マンや銀行員も同じく、取り扱う商品がある以上そちらに誘導してしまうことが想定されます。もちろん、すべてがそうとは思いませんが、あくまで想像に難くない事実でしょう。


例えば資産形成と言えば積立型保険を提案している方が、投資における深い知識を養うことは難しいでしょう。もちろんそんな中でもリテラシーを高めている方もいらっしゃいますが、あくまで一部かと思います。



では税理士はどうでしょうか。

私は独立前、とある会計事務所の皆さまにご自身の資産状況についてアンケートをさせていただきました。

所属税理士16名のうち、「資産形成を積極的に行っている」と回答された方は2名、「NISAを利用したことがない」と回答された方は11名おられました。これは決して悪いと断定できることではありませんが、「包括的にアドバイスしてもらえるか」といった点ではそもそもそういった職業ではないといったところが結論でしょう。


証券マンや銀行員に関しても同様のことが言えます。まして商品そのものを扱う金融マンは、いつも下記の選択に迫られています。



A お客様にとって素晴らしい商品ではあるが、コミッション(給料)が低い


B 〝A〟よりも若干劣るが素晴らしい商品で、コミッションはとても高い



この選択肢に迫られた場合、Aの商品を積極的に進めてしまう方がおられるのも無理からぬことです。

海外ではこういった微妙な選択を顧客側でハンドリングできるよう、予めコミッションを開示する法律がある国もあります。

日本もいずれそうなるでしょう。すでに自主的に開示している金融機関もあるようです。

いずれも「包括的なマネーリテラシーを高める」というより、商品知識を深めることに優先順位が傾きそうです。


・中立のファイナンシャルプランナーとしての役割


現状ではコミッションは開示されないことがほとんどですから、顧客は自分の判断で商品が適正かどうか見定めなければなりません。そんな中、保険の販売件数トップを占めるのはいつもコミッションの高い商品です。


何かを販売するファイナンシャルプランナーとは、営業マンとしての側面がどうしても強くなります。これは決してデメリットしかないわけではなく、好みの問題もあるかと思います。


私のような中立のファイナンシャルプランナーは、相談料を頂くことで成り立っています。顧客は「お金を貯めたいのにお金を払う」状況です。こういった仕組みを忌避する方がいてもそれは否定できることではありません。


当事務所の場合顧問料は年間12万円。顧客は月に1万円の負担をするわけですから、それを上回るメリットを求めます。

保険や投資商品、あるいは継続的に支払っている固定費など、いつでも見直せるお金のプロフェッショナルがそぐそばにいること。

補助金や助成金も駆使し、お支払い頂いている額以上の大きなベネフィットを求めていく。それこそが私の思うファイナンシャルプランナーとしての在り方です。


・まとめ

今FPに相談すること。そのメリットは各々の持つ財政的ゴールに達するための手助けを受けられることです。

その背景は中立であろうとなかろうと、適切であれば関係ありません。あくまで重要なことは目標を達成することです。

さまざまな金融知識を自分で身に着けることができ、納得のうえで資産形成計画を立てることが何より重要であると認識します。


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